2021年1月7日木曜日

新年のご挨拶

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

仕事始めを迎えられた方も多いかと存じます。

2020年は大変な一年でございました。

こういった状況下でも、製品のご注文を下さったお客様、製品をご着用頂いたお客様、atelier comoptiのことを少しでも思い出して下さった皆様に改めまして感謝申し上げたいと思います。

私個人の日常としては、明るいニュースの少ない時期だからこそ、食や衣を楽しもうと心掛けた一年でした。
(写真の手作りおせちもその楽しみの一端になります)

洋服は、物質的な心地良さとは別に、精神的な心地良さを与えることが出来るモノです。

本年もそういった製品をお届け出来るように励んで参ります。

寒さも厳しくなってきましたので、皆様もご自愛下さいませ。

2021年もatelier comoptiを宜しくお願い致します。

遠藤

2020年3月2日月曜日

大切にしていること

大変大変久方ぶりのブログ更新になりました。

環境危機や事業のサステイナビリティが話題になることが多い昨今ですが、本日はatelier comoptiが製品の生産から販売を通じて、ブランド立ちあげ以来大切にしていることを2つご紹介します。

【コットンベースの製品には、極力オーガニックコットンを使用すること、または使用を検討すること】
当ブランドのコットンベース製品原料の約8割はオーガニックコットンを使用しております。
オーガニックコットンの環境面に対する有用性はここでは紹介しきれませんが、コットンを原料として製品を生産する事業を営む身として、今までも、これからも継続していきます。

オーガニックの原料では製作出来ない生地感の生地があり、現状はどうしてもオーガニック以外のコットンを使用せざるを得ない製品があるのも事実ではありますが、しっかりと紡績工場含む協力者の皆様と研究を重ねて、100%オーガニックに移行したいという意思がございます。


【サンプル品や販売しなかった製品は、責任を持ってリサイクルに回す】
最高の製品を生産販売するために、サンプルの製作や生地の開発はかかせません。
その過程でどうしても販売に至らなかったサンプル品や販売しなかった製品に関して、当ブランドはナカノ株式会社様に直接リサイクルを委託しております。
具体的にはウェスとして使えるよう加工して頂いたり、ほぐして原綿に戻し、軍手の原料として再利用頂いています。

アパレル産業はまだまだ不良品や売れ残り品の大量廃棄等が日常的に行われているようです。
その現場を日常目の当たりにしていたことも、このブランドを立ち上げた一因ではありますので、今後もよりエネルギー効率が良く、環境負荷の少ない形で、生み出したものは責任を持って最後まで処理したいと考えております。


せっかくの2年振りの更新なのに、クスッとも笑えるような内容ではない今回の記事でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!
※新製品のご紹介等はなかなかブログ上では出来ておりませんが、元気に細々とブランドは継続しております!

2018年1月3日水曜日

2018-19AW atelier comopti exhibition in Paris


遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

本年のテーマは[バランス]です。

年末に新しく製作したい素材のヒントが無いか、生地屋さんを巡っていました。

大手ファストファッションブランドのウールやカシミヤの買い占めによる繊維産業の困窮化など、あまり良いお話を聞かない業界ですが、一方採算度外視で振り切ったモノ作りをしているニッターさん等には、やり方次第で光が見えてきています。

クオリティの高い生地を作るのはそんなに難しい作業ではないけれど、手にとった方が納得いくバランスを突き詰める必要はあるし、人の手に届かないモノを作っていては作っていないのと同じ。もしくは環境的にはもっと悪ですね。

そのあたり、しっかりしたバランスを見極めて、1素材1素材作り上げていきたいと思います。(密かな目標としては、本当に納得いく素材のみという前提で年3素材!)

さて

シーズン恒例のパリ展が迫ってまいりました。

会期は1月18日~です。

本年も妥協無いモノ作りをしていきます。皆様、宜しくお願い致します。

2017年11月6日月曜日

atelier comopti DEALERS 取扱店一覧 

JAPAN

[TOKYO]
CIRCLE
room004 3-4-4 Minamiaoyama Minato-ku Tokyo
03-6455-5525

#FFFFFFT SENDAGAYA
1F 2-3-5 Sendagaya Shibuya-ku Tokyo
03-6804-5746

CATHEDRAL GINZA
B1F Okuno-building 1-9-8 Ginza Chuo-ku Tokyo
03-6264-4533

BARNEYS NEWYORK GINZA STORE(out of stock)
Kojun Building 6-8-7 Ginza Chuo-ku Tokyo
0120-137-007

BARNEYS NEWYORK SHINJUKU STORE(out of stock)
3-18-5 Shinjuku-ku Tokyo
0120-137-007

SECORI-SO(out of stock)
4-5-14 Tsukishima Chuo-ku Tokyo


[FUKUSHIMA]
LOST RAIL
1F 53 Konahamasumiyoshiiitsuka Iwaki-city Fukushima
0246-38-7688

RHYTHM
13-2 Domae-machi Koriyama-city Fukushima
024-925-8370

CHANGE OF DIRECTION
2-32 O-machi Fukushima-city Fukushima
024-573-8178


[KANAGAWA]
BARNEYS NEWYORK YOKOHAMA STORE(out of stock)
36-1 Yamashita-cho Naka-ku Yokohama
0120-137-007


[OSAKA]
TALE COCOON
room106 2-2-47 Saiwai-cho Naniwa-ku Osaka-city Osaka
06-6568-1520

CATHEDRAL SENBA
1F Shu-building 4-13-14 Minamisenba Chuo-ku Osaka-city Osaka
06-6241-7756


[HYOGO]
BARNEYS NEWYORK KOBE STORE(out of stock)
25 Kyo-machi Chuo-ku Kobe
0120-137-007


[FUKUOKA]
BARNEYS NEWYORK FUKUOKA STORE(out of stock)
2-5-55 Tenjin Chuo-ku Fukuoka
0120-137-007


[SHIMANE]
SLOW
room103 4-11-1 Agenogi Matsue-city Shimane
0852-67-3221


[MIYAZAKI]
GOOD FELLOWS
YB3 2F 1-164 Ohashi Miyazaki-city Miyazaki(out of stock)
0985-27-8158



OVERSEAS

[KOREA]
King of Greene street
82-10-3737-0989

[VIETNAM]
RUNWAY
84-83-9939-988

[CHINA]
LOOM



https://atelier-comopti.stores.jp/


※取扱店様は出来るだけ最新の情報に更新しておりますが、タイミングによっては店舗に在庫無し、または取扱いが終了している場合がございます。
お店に行かれる前にatelier comopti、または各取扱店様へご確認頂くことをお勧め致します。



atelier comopti 店舗 取扱店舗 取り扱い店

2017年9月21日木曜日

生産背景紹介 [紀南メリヤス] [本多染工]

本日もやってまいりました。atelier comoptiブログ恒例の、興味がある方と無い方で真っ二つに分かれる生産背景紹介シリーズです。

今回は、2017-18AW新作であり、パリ展でも好評を博したEG FINE BLENDED CASHMERE ミラノリブ のニッターさんである[紀南メリヤス]さんと、染色加工整理をお願いした[本多染工]さんです。

どちらも国内はもとより海外のビッグメゾンから名指しで依頼がくるような技術をもった工場さんです。

[紀南メリヤス]さんは1930年創業。和歌山に編み工場をもつニッターさんです。

80年かけて培った技術から生み出される編地は、細かい風合いのリクエストにも応えてくれます。

どちらかというとカジュアル目の生地が得意で、欧州ビッグメゾンからの信頼も厚いです。


こうやって眺める丸編み機の姿は圧巻です。一台一台ビニールシートで仕切り、外からの異素材糸や異色糸、ホコリの混入を防いでいます。

お客様の要望に応えるため、手作業で機械を改造、改良している部分も多いですが、最近は扱える職人さんが減ってきています。



[本多染工]さんは葛飾区に加工所をもつ、都内では珍しい染色加工整理の工場さんです。

昔は都内にも数多くの加工所さんがあったと聞いていますが、今は数えるほどしか残っていません。

その中でも今も活気をもって(最も活気があるのは社長の本多さんが醸し出すオーラかと)稼働されている工場さんです。

キレイに整えられた加工所内

生地の水洗い中です。よく見ないと分かりませんが、円筒に編まれた生地の内部に下部から空気を飛ばしながら洗っています。後のセットの安定化や簡易化にかなり重要だそう。

こちらはバイオ加工中

生地の乾燥機が何種類もあり、求める風合いによって乾燥機を使い分けています。「この乾燥機とあっちの乾燥機の違いが分かるか!?良く見てみろ!」と本多社長に力強くプチクイズを出されますが見た目では全く分かりませんでした。。。精進します。。。

温度管理もしっかりした色の調合現場

今時珍しい、ウール高混率のニットの製品染めを出来る釜
本多さんは元々こちらが本業だったとのこと。ウール混の素材の風合い出しには定評がある訳です。

本多さんは地方の大規模工場のような規模ではなく、釜や乾燥機も多くはありませんが、細かく種類が豊富で、本当に微妙すぎる風合いの違いに拘って加工をしているのが良く分かりました。

柔軟系の加工も長持ちしないと意味がないと、試行錯誤を重ねながら今の樹脂系の加工レベルにいきついたとのことです。

よくある家庭用洗濯に用いる柔軟剤に毛が生えたような柔軟加工ではなく、より心地よい風合いを長持ちさせる溶剤はとても取り扱いが難しいとのこと。

着こんでいって初めてその良さが分かります。


恒例の生産背景紹介シリーズ、如何でしたでしょうか?

一点だけお断りしておきたいのは、こうやってご紹介出来る高いレベルの生産背景で作っているから良い生地なんです!!と言いたいわけではありません。

なんとなく日々商品を着こんでいくうちに、生地に由来する着心地の良さが続くけど何でだろう??なんて思って下さった時の「答え合わせ」として、こういった紹介はこれからも続けていきたいと思っています。

無論、このような生地を商品にしたいと思って頂いた業界関係者様から、こんな高い技術をもった工場さんに少しでも良いオーダーが入っていくような循環が出来ていけばとも考えております。



2017年6月28日水曜日

新作リリース [FLUFFY] 21/-CSYムラ糸天竺 S/S Tシャツ



新しい素材でTシャツが出来上がりました。

CSYムラ糸独特のテンションと風合いを活かし、[ふんわりもちもち]をパンではなくTシャツの着心地にて感じて頂ける逸品です。

[糸使い、編み]
21/-CSYムラ糸天竺 14G 天竺編み 綿98%/PU2% 編み=東紀繊維様
※CSYとはコアスパンヤーンの略称で、繊維の中心に別の原料をくるむように紡績された糸です。

[仕上げ]
ムラ糸のざっくり感を楽しんで頂くため、余計な加工無し。
生地洗い×タンブラーのみ。

[カラー]
atelier comoptiでは初展開の杢グレー 1色のみ展開

[特徴]
21/-CSYのムラ糸を、適度な伸縮性とコシをもたせるために最適な14Gで編み上げてあります。
糸の太さ、ムラ感、コアのPUの伸縮性と編み機の選定が相まって、地厚(生地目付250g超/㎡)でふかふかな生地なのに重さを感じず、ドライで、かつ身体へのフィット感が心地良い生地感に仕上がりました。着こむ度に着用者の体型に馴染んでいきます。

肌触りの滑らかさを追求したSTELLAR CONFLICT天竺とは求めた質感のベクトルが異なりますが、耐久性があり長くご愛用頂ける生地に仕上げたという点では共通しております。

嵩高な糸で編み地にしてありますので、通常の杢グレーのTシャツより汗染みが目立ちにくくなっております。
(完全に汗染みが見えなくなるわけではありませんのでご了承下さい)

CSY糸自体オリジナルでの紡績ロットが多大なこともあり、糸色や糸番手含めてこのタイミングでしか作れませんでした。関係各位様のご協力のおかけて、何とか生地にすることが出来ました。

Tシャツのパターンは、STELLAR CONFLICT天竺 S/S Tシャツをベースに、首回りはタイトに(タイトと言っても、衿のフライスにもCSY糸を使っているので、詰まり過ぎず心地良いフィット感)、身頃周りは少し余裕を(全体的に少し大きく)持たせた作りにアレンジしています。少しだけオーセンティックな型に振りました。



皆様、宜しくお願い致します。


2017年5月22日月曜日

再入荷 USAコットン16/-吊り編み天竺×自然建て琉球藍染めポケットTシャツ

在庫切れしていたTシャツがWEBショップに再入荷致しました。

USAコットン16/-吊り編み天竺×自然建て琉球藍染めポケットTシャツ


SORA(薄藍)

 AI(濃藍)

今年は琉球藍の原料が不作の年でしたが、原料元、工房さんのご協力で少量のみ再入荷させることが出来ました。

全サイズ欠けずに揃っていることは稀ですので、この機会に是非お楽しみ下さい。


皆様、宜しくお願い致します。

atelier comopti WEBショップ