2015年9月16日水曜日

生産背景紹介 [東紀繊維]  [フジボウテキスタイル]

展開している生地の更なる品質向上と、来期以降の打ち合わせも兼ねて和歌山に行ってきました。

さて、興味がある方はとても興味があり、興味の無い方は全く無い生産背景紹介シリーズです。

究極のTシャツのベース素材である[STELLAR CONFLICT天竺]の編みをお願いしている[東紀繊維]さんと、同生地の染色、整理、加工をお願いしている[フジボウテキスタイル]さんをご紹介します。


[東紀繊維]さん
丸編みの一大産地である和歌山に工場を持つニッターさんです。

希少な吊編み機から生み出されるヴィンテージ感ある素材に加えて、糸使いのセンスや技術で海外のビッグメゾンを中心に生地を供給されています。

ゆったりとしたスピードで丸編み機が稼働しています。

インディゴ糸を使用する場合は、他の編地にインディゴ糸のワタ等が飛び込まないように
別室での編立て

STELLAR CONFLICT天竺を編立ててくれている、28ゲージの丸編み機さんです。



[フジボウテキスタイル]さん
生地の整理、染色に加え、最終の付加価値をのせる加工の多彩なバリエーションを持つ工場を和歌山市で運営されています。

和歌山市の[排出水の色等規制条例]により、排水の安全性等が厳しく管理された状況下で、環境にも優しい排水施設も完備されています。

色の調合現場

生地の堅牢度、強度や縮率等を検査する機材も完備されていて、品質への拘りが伺えます。
通常の染色工場ではあまり見られない機材です。


左から フジボウテキスタイル伊東さん 東紀繊維小門さん


無理ばかり(値段や納期では無く、生地のクオリティや求める素材感についてです。念のため)言う当ブランドのわがままに、最終的には「ええもん作りましょう!」と応えて下さいます。

編みは編みのプロフェッショナル、加工は加工のプロフェッショナルがいらっしゃいます。

その点だけを見ると、私の知識や経験等は足元にも及びません。

様々な分野のプロに支えられて、納得のいくモノ作りが出来ています。感謝です。



近くにはたま駅長で有名な和歌山電鉄/貴志駅がありました。ノーマークでした!
か、かわいい、、、長い間お疲れ様でした。
今は二代目駅長ニタマ駅長が勤務していました。


2015年9月7日月曜日

天然染色の色味でほっこりと

天然染色の工房さんを周ってきました。


島根県安来市広瀬の藍染専門の紺屋(こうや)である[天野紺屋]さん。

藍に真摯に向き合う5代目天野さんの姿が印象的でした。


藍壺の泡は藍が生きている証拠



何度藍を重ねるか、どの藍液につけるかの微妙な調整で色が変わります。天野さんは藍液を舐めてその日の調子を把握するそうです。








山形県米沢市の[染織工房わくわく館]さんでは、紅花染めの体験の他、様々な魅力的な天然染色の色味に触れ、大変勉強になりました。


化学薬品では出せない温かく安心する色


今夏の天然染色Tシャツは琉球藍染めのみでしたが、おかげ様で完売致しました。

来年もいくつか天然染色のTシャツはリリースしようと動き出しています。

その染液のもつ独特の風合いに合った素材、形を練って、しっかりとした商品にしていきたいと思っています。

後報お待ちくださいませ。