2015年2月6日金曜日

USAコットン16/-吊編み天竺×自然建て琉球藍染めポケットTシャツ 製品概要

前作の究極のTシャツ[STELLAR CONFLICT天竺 S/S Tシャツ]のリリースから半年余り、究極のTシャツ第二弾とも言えるTシャツが完成致しました。

[USAコットン16/-吊り編み天竺×自然建て琉球藍染めポケットTシャツ]

ふっくらとした吊り編みの素材(USAコットン糸使用)に、琉球藍の美しい色合いと質感を融合させました。

縫製の工程や丁寧な仕上げは前回の究極T同様です。

変更点としては、衿を共地ではなく20/-フライスに変更し、アクセントに小ぶりなポケットを配しました。

また、前作の究極のTシャツに使用したパターンのベースはそのままに、今回の素材の着心地に合わせて微調整を入れてあります。

今回の展開色は3色 

・WHITE(無染色)
→あまりにも編みあがったままの生地の風合いも良かったため、無染色のまま縫製して製品にしました。オマケです。
吊り編みの風合いをダイレクトに感じたい方に特にオススメです。

・SORA(ブルー)
手染めのムラ感と、琉球藍ならではの独特の色味を最も顕著に楽しめます。
他のどんな植物染料、化学染料でもこの色合いは出ないと断言出来ます。

・AI(ネイビー)
藍の深みを最も感じることが出来るカラーです。
何度も何度も藍の染料を手作業にて染み込ませることでこの美しい深みが出ます。

今回も生地、縫製、染めともかなり生産に時間がかかるTシャツなため、生産量に限りがあり、追加生産もすぐには対応出来ませんので、その点ご了承下さいませ。

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在庫が無い場合も、追加生産の上がりに合わせての優先予約等承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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以下、商品概要になります。いつもの通り長文になりますので、ご興味お持ちの方はどうぞ。

[生地、糸]
USAコットン16/-吊編み天竺
武骨でしっかりとした強さ、タフさを持った生地を目指して開発しました。
琉球藍染めという個性の強い後加工に負けない存在感を持ったベース生地に仕上がっています。
糸は16/-太番手USAコットンのカード糸を使用。
吊編み天竺の特性上、洗うたびに少しずつ柔らかさと膨らみが増すのを感じて頂けます。

[編み]
日本の希少な旧式編み機を代表する、和歌山県の[吊編み機]で天竺を編み上げています。
糸にストレスをかけることなく、空気を含んでゆっくりと編まれた生地は、洗うたびに身体に馴染んできます。
24寸(約28インチ)/24間(18ゲージ)で、少し度目を詰めた設定で編み、表面に多少凹凸感が出るような生地の仕上げをすることにより、心地良いドライなタッチが生まれます。

[染色、仕上げ]
琉球藍染色は、原料となる琉球藍の他、水あめや泡盛など自然のものだけで製造される(自然建て)、沖縄を代表する植物染料です。
古くから心の通った美しさは、今日の化学染料で量産されたものと違い、非常に温かみのある表情をしています。
自然建ての琉球藍染めに対し、いわゆる巷に溢れる藍染めやインディゴ染めは、ほとんどが化学薬品を合成して作りだされており、自然環境に良くないということは、知っておいて頂きたい事実です。
今回の染料の元である泥藍は、沖縄の[琉球藍製造所]さんで製作され、醗酵と染め作業は沖縄の[藍風]さんにお願いしました。
全て手作業で行われる染め工程は、想像もつかないほど手間と時間を要します。
手作業ならではのムラ感と、藍の香りをまとったTシャツの趣は、化学染料使用のインディゴ染めでは絶対に表現出来ないものです。

[パターン]
素材と同様に、その洋服の着心地のキモとなるのはTシャツの形です。
程よくゆとりを持って人体に沿い、着心地の良さ・動きやすさ・着用時の美しさを実現させるため、元来から有る大量生産用のパターン、前後対照に線を引いた所謂Tシャツの型紙からの脱却を第一に考えました。
日本人の持つ上半身の前後差を丈・巾の分量で調節し、正しい位置、美しく見える位置に肩線・脇線を設定。
腕が前気味についている前肩の傾向に対して、アームホール・袖山に前後差をつけるパターンで、よりスムーズな腕の可動を実現しています。
少ないパーツのなかで線の一本一本に意味、拘りを持たせた型紙です。
デザインではなく、シンプルな構造を突き詰めていった結果なので、線が主張しすぎないようにも意識しました。
大量生産では省略されがちな袖口や衿ぐりの縫い目のつながりにも型紙上で気を配り、商品の完成度を高めています。

[縫製]
Tシャツは、洗濯機でガシガシ洗って着たい。
生地のタフさと同様に、縫製がしっかりしていないとそのTシャツを長く着ることは出来ません。
たかだか5枚(前後ろ身、両袖、衿)の裁断した生地から構成されるTシャツと言えど、その縫製の技術や縫製順序で、耐久性や着心地は大きく変わってきます。
大量生産ではなし得ない手間のかかるやり方で、製品として組み立てていっています。
①袖口、裾の空(カラ)ロック×二本針始末→袖口、裾の処理の始末は、まず生地端をオーバーロックミシンでかがります。(通称「空ロック」) 
その後、折り返して平二本針ミシンでたたんで縫製しています。これをすることにより、生地端がほつれることはまずありませんし、着込んでいくうちにどちらかのミシン糸が糸切れしても着用上問題は起きにくく、製品が長持ちします。
②袖の後付け→通称「袖の後付け」という、脇線を縫った後に、完成品の袖パーツをアームホールにぐるりと後付けする使用になっています。
これをすることにより、身頃部分と袖部分のねじれが起きにくく、腕の可動がよりスムーズになります。
③運針数(特定の距離間での針穴の数)も部分的に密度を変えています。強度の必要な程度を箇所毎に算出して縫製しています。
縫製は、長年お付き合いしてきた工場の中から、特に信頼のおける愛知県の縫製工場に依頼しています。
元々肌着専門の工場だったこともあり、その縫製技術は確かです。

[副資材]
商品に使われる副資材(ネーム類など)は、着心地を阻害するものは付けるべきではないと考えます。
①ブランドネーム→通常のブランドさんの製品につけるようなネームタグを首元にはつけません。ブランドネームスタンプにて、衿元のごわつきフリーにしています。
②品質表示→脇に縫い込まれる品質表示(洗濯ネーム)の材質は、肌への負担やごわつきの少ない極薄のポリエステルタフタ素材を選定しています。

立春も過ぎ、春はもうすぐですね!